広告主向けに、アフィリエイト広告を出稿する時の流れを解説します。
アフィリエイト広告のやり方の流れ
まずは全体の流れを確認しましょう。申し込みから公開まで、一般的には約1ヶ月ほどかかります。
各手順を解説します。
手順1.
ASPを選ぶ
アフィリエイト広告の出稿を決めたら、まずはASPを探しましょう。
ASPとは「アフィリエイト・サービス・プロバイダー」の略で、広告主とアフィリエイターを仲介しているサービスです。

アフィリエイト広告を出稿する場合、基本的にはASPを使います。
ASPはいくつかサービスがあり、それぞれ費用や特徴が違います。いくつかの候補をピックアップした上で相見積もりを取り、選定しましょう。
主なASPの基本情報は以下の通りです。
| ASP | 初期費用 | 月額費用 | 成果手数料 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
![]() もしもアフィリエイト | 無料 | 無料 | 30% | ・低予算でも運用できてアフィリエイターも多い |
![]() レントラックス | 無料 | 無料 | 非公開 | ・実績のあるアフィリエイターが多い |
![]() A8.net | 50,000円(税抜) | 40,000~50,000円(税抜) | 30% | ・業界最大手で安心のサポート |
![]() afb | 50,000~100,000円(税抜) | 20,000~60,000円(税抜) | 30% | ・美容系に強い |
![]() TCSアフィリエイト | 30,000円 | 30,000円 | 要相談 | ・金融系に強い |
![]() GMO SmaAD | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | ・アプリに強い |
とにかくコストを抑えたいなら初期費用・月額無料の「もしもアフィリエイト」一択です。
もしくは、早く成果を出したいなら、業界最大手の「A8.net」が良いでしょう。
手順2.
登録申請・審査・契約

利用するASPを決めたら、ASPの公式サイトで問い合わせや登録フォームに入力して登録申請します。
その後はASP側の審査の結果を待ちましょう。
最短即日で連絡がくるところもあれば、10日ほどかかるところもあります。
審査が完了したら、ASPの指示にそって初期費用の入金や契約手続きをしましょう。
手順3.
成果条件・報酬の決定
ASPとの契約が済んだら、いよいよアフィリエイト広告出稿に向けた本格的な準備を進めます。
まずは、どのタイミングで成果とカウントするか「成果条件(発生条件)」を決めます。

主に以下のような成果条件があります。
- 商品の購入
- サービスへの登録
- 資料請求
- 面談の申し込み
- 面談の実施
続いて、成果報酬も決めます。これは成果条件が達成されたときに、アフィリエイターに支払う報酬です。

報酬を決めるときは、アフィリエイターに支払う金額だけでなく、ASPに支払う手数料も含めて考えましょう。
報酬額は、まずは「売上の1〜20%」を目安にするといいでしょう。
手順4.
紹介文の作成
続いて広告の紹介文を作成します。これは、ASPのアフィリエイター側の管理画面で公開されます。

アフィリエイターは紹介文を参考にしつつ、アフィリエイト用の記事や投稿を作成します。
自社商材のメリットや期待される効果はもちろん、禁止表現、禁止行為(リスティング広告での禁止ワードの指定など)についても明記しましょう。
手順5.
広告素材の作成(バナー・テキスト)
次に広告素材を準備します。主にバナー広告とテキストの2種類が必要です。
| 広告素材の種類 | 概要 |
|---|---|
| バナー広告 | ・画像の広告 ・見た目で商品をアピールできる ・サイトの目立つ場所に掲載してもらいたい時に使える |
| テキスト | ・文字だけの広告 ・文章の中に自然に入れられる ・バナー広告よりも自然にクリックされやすい |
バナー広告を作成するときは、広告主が好きなサイズで自由に作るのではなく、ASPで登録できる規定サイズに合わせて作成します。
たとえばA8.netでは、「300×250」「120×60」「100×60」のバナーが必要です。

- 300×250:記事内に貼りやすい定番サイズ
- 120×60:小さな広告枠に使いやすいサイズ
- 100×60:さらに小型で使いやすいサイズ
余裕があれば、4つ目として「468×60」も用意しておくのがおすすめです。468×60は横長のバナーで、記事の上部や下部、比較表の近くなどに設置しやすいサイズです。
ASP「もしもアフィリエイト」でも最重要バナーのひとつに含まれているほど、推奨されているサイズです。
最重要バナー
引用:もしもアフィリエイト
「120×60」「468×60」「250×250」「300×300」「300×250」「234×60」
アフィリエイト 専門家 室屋清隆ただ正直、アフィリエイターは広告主が用意したバナーやテキストを使わない人も多いです。
自分で自由に設定したいので、自由に使えるアフィリエイトリンクを用意しておくと大変喜ばれます。
手順6.
計測タグの設置・テスト
アフィリエイト広告経由で成果発生したかを計測するために、自分のサイトにタグを埋め込みます。
ASP管理画面にある計測タグを、自分のサイトの成果地点(コンバージョンポイント)に設置します。
注文完了ページや、フォーム送信した後のサンクスページなどです。
<script>形式のタグなので、対象ページのファイル(HTMLやPHPなど)に直接設置するか、もしくはGoogle Tag Managerなどのタグマネージャーツールを使って設置するのが一般的です。



ここが、アフィリエイト広告の最大の難関と言えます。
技術的に計測タグを設置できなくて、中止する事業者を何社も見てきました。
社内に詳しい人がいないなら、ココナラのASP設定サービスなどを利用しましょう。
大手のASPなら、担当者によるサポートを受けながら進められます。


タグを設置できたら、正しくタグが動作するのかテストします。
手順7.
公開
最終チェックまで済んだら、いよいよ広告を公開します。公開後はアフィリエイターから提携申請が届くようになります。
アフィリエイト広告を始めるのに必要なもの
広告主がアフィリエイト広告を始めるのに、最低限必要になるのは以下の4つです。
- Webサイト
- 広告用バナーが作れる人
- 計測タグの設定ができる人
- 初期費用(0~80万円ほど)
とりあえず、Webサイト・バナー・計測タグの設置ができればアフィリエイト広告は出せます。
今ならChatGPTやClaude、GeminiなどのAIを使えば導入はしやすいです。
初期費用はASPによって変わりますが、中には完全無料で出せるところもあります。


| ASP | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|
| もしもアフィリエイト | 無料 | 無料 |
| レントラックス | 無料 | 無料 |
なお、WebサイトやLPは、HTML編集ができる環境である必要があります。
例えば、STORESなどのショップサービスではHTML編集できないため、アフィリエイト広告は出せません。
BASEは「HTMLタグ管理」などの拡張機能を使うことで、初めてアフィリエイト広告を出せる状態になります。


よく利用されているHTMLタグ
HTMLタグ管理 | Apps
(中略)
アフィリエイトサービス
広告対象の商品ページが、HTMLを編集できるのか確認しておきましょう。
アフィリエイト広告を出稿したあとの運用
アフィリエイト広告を出稿した後は、運用フェーズになります。作業は主に以下の2つです。
それぞれ解説します。
メディアの承認・否認作業
広告を公開すると、アフィリエイターから提携の依頼が届きます。承認するとアフィリエイターに広告素材が公開されて、そのサイトやSNSで宣伝してもらえます。
承認・否認は、自動と手動の2パターンがあります。


| 承認の方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 自動承認 | 承認作業自体不要になる | 質の悪いアフィリエイターと提携するリスクがある |
| 手動承認 | 質の悪いアフィリエイターを排除できる | 提携承認作業の手間がある |
ほとんどの企業は「自動承認」で良いです。ASP側である程度質の悪いアフィリエイターは排除されているためです。
ただ、提携するメディアがどんなサイトなのかしっかり確認しておきたい、薬機法や景表法などの法令に違反するリスクが不安という場合には、少々手間がかかっても手動承認にした方が安心です。
成果の承認・否認作業
続いて、発生した成果の承認・否認作業もあります。これは、実際にアフィリエイトサイト経由で成果条件が満たされたときに行う作業です。
成果を承認すると、成果報酬をアフィリエイターに支払います。(実際は成果手数料を上乗せした分をASPに支払い、その後ASPがアフィリエイターに支払います)


成果の承認・非承認の作業では、主に以下のポイントを見ます。
- 最後にどのアフィリエイトリンクをクリックしてコンバージョンに至ったか
- 報酬対象外(本人など)によるコンバージョンではないか
- 同一人物による複数の申し込みではないか(初回のみをコンバージョンとしている場合)
なお、成果の承認には期限が設けられていることもあります。
注文確定がされないまま45日経過すると、自動的に「確定」されてしまいますので、週1程度、定期的な注文確定をお願いします。
A8.net運用の基本
期限内に承認・否認をしないと、自動的に承認扱いとなります。また、アフィリエイターとしては「成果が早めに確定してほしい」と思っているので、なるべく早めに承認・非承認の作業をしましょう。
アフィリエイト広告で成果を上げるための調整
アフィリエイト広告で成果を上げるために、実施したい施策を2つ紹介します。
アフィリエイターに紹介してもらえるように営業する


アフィリエイターに紹介してもらうためには、まず自社がアフィリエイト広告を出していることを知ってもらう必要があります。
以下のような方法で営業をかけるのがおすすめです。
- ASPの管理画面からアフィリエイターにメッセージ・メルマガなどを送る
- 自社のWEBサイト内でアフィリエイト広告を行っている旨の情報発信をする
- 自社と相性の良いWEBサイトやSNSアカウントを調査し、問い合わせフォームやDMによりアプローチする
- 無料サンプルを提供し、レビュー記事やレビュー投稿を書いてもらう
多くのアフィリエイターに紹介してもらえれば、これまでリーチできなかった層のユーザーにも、自社の商材を届けられるようになります。すると成果件数の増加、アフィリエイト広告経由の売上や利益の向上につながっていくので、地道な営業も大切です。
有力なアフィリエイターに特別報酬単価(特単)を付与する


ある程度の期間、アフィリエイト広告を運用していると、どのメディアからのコンバージョンが多いかといったデータが見えてきます。特に成果を出しているアフィリエイターがいれば、特別報酬単価(特単)を付与するのもおすすめです。
特別報酬単価を付与すると、コストはかかりますが、集客増加やコンバージョン数の増加によって、利益額が最大化する可能性があります。
掲載効果の高い有力メディアに対して特別報酬を設定し、獲得数を増やすことで報酬の引き上げ以上に成果獲得に繋がることが期待できます。
アフィリエイト広告でよく聞く「特別報酬(特単)」とは?
特別報酬単価(特単)を付与する際は、「ランキング記事で順位を上げてもらう」「自社商材に特化した新規記事を作成してもらう」「サイト内の目立つ場所にバナーを掲載してもらう」などの条件を出すのも良いでしょう。
特別報酬単価の付与は、アフィリエイターにとって大きなモチベーションにもなります。
努力の末で得た特別報酬であれば、より収益アップを目指して別の切り口で記事作成したり、より細かい比較をしたりと、新たなコンテンツを作るモチベーションになります。
アフィリエイト広告でよく聞く「特別報酬(特単)」とは?
アフィリエイターには「より多く稼ぎたい」「認めてくれる広告主のために頑張りたい」という心理があるため、特別報酬単価をうまく活用することで、Win-Winの協力関係を築くことが大切です。
アフィリエイト広告を出すときのよくある質問
アフィリエイト広告を出すときのよくある質問をまとめました。
- Q. 申し込みから広告を出せるようになるまでの期間は?
- Q. アフィリエイト広告のデメリットは?
- Q. 広告費で赤字になることはある?
- Q. 個人事業主でも広告主になれる?
- Q. BtoB(法人向け)のサービスでもアフィリエイト広告は出せる?
- Q. 地方の店舗やローカルなサービスでもアフィリエイト広告は出せる?
- Q. Webサイトがなくてもアフィリエイト広告は出せる?
- Q. ASPは複数登録しても良い?
それぞれ解説します。
- 申し込みから広告を出せるようになるまでの期間は?
-


約1ヶ月ほどが目安です。
ASPとの契約、審査、バナーなどの素材準備、そしてサイトへの計測タグ設置と発火テストを並行して進めるため、どんなに早くても数週間〜1ヶ月はかかると見込んでおきましょう。
- アフィリエイト広告のデメリットは?
-
以下のデメリットがあります。
- 成果報酬以外の費用も発生する(初期費用、月額費用、ASP報酬)
- 質の悪い顧客が増えるリスクがある
- 規約違反のアフィリエイターが出てくるリスクがある
- 景品表示法、薬機法などの法令リスクがある
参考:景品表示法違反を防ぐ方法、薬機法違反を防ぐ方法
アフィリエイト広告のデメリットについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
- 広告費で赤字になることはある?
-
はい、設定次第ではあります。
ASPに支払う「月額固定費(数万円ほど)」を売上利益が下回った場合や、利益率を無視した高すぎる報酬単価を設定してしまった場合は赤字になります。


アフィリエイト広告の開始当初は、初期費用もかかります。そのため、運用開始後数か月間は、赤字状態が続くケースも多いです。


引用元:バナーブリッジ - 個人事業主でも広告主になれる?
-
可能です。
しかし、多くのASPは個人事業主による広告主登録を禁止しています。
ASP 個人事業主による登録 A8.net できる もしもアフィリエイト できない afb できない バリューコマース できない バナーブリッジ 原則できないが、将来的な法人化を検討しているなら相談可能 そのため、個人事業主がアフィリエイト広告を出したいなら、まずはA8.netのように個人で登録できるASPで実績を作ってから法人化を検討しましょう。
- BtoB(法人向け)のサービスでもアフィリエイト広告は出せる?
-
可能ですが、工夫が必要です。
BtoC(一般消費者向け)の商材に比べると、ターゲットが限定的でアフィリエイターが記事を書きにくい傾向があります。
しかし、BtoBのサービスでは1件成果が出た時に発生する売上が大きいのも特徴です。広告主としては成果報酬も高めに設定できるため、アフィリエイターにとっては魅力的な案件に見えます。
「新規の顧客を開拓したい」「口コミやレビューが重視される商材を扱っている」などの事情があれば、BtoBのサービスでもアフィリエイト広告を検討する価値があります。
- 地方の店舗やローカルなサービスでもアフィリエイト広告は出せる?
-
可能です。難易度は少し上がります。
全国対応の商材と比べると利用できるユーザーが限られるため、アフィリエイターから「成果に繋がりにくい案件」と判断されがちです。
その地域に特化したローカルメディアや、地域情報を発信しているブロガー・インフルエンサーに直接アプローチして提携してもらうなどの地道な活動が必要になります。


- Webサイトがなくてもアフィリエイト広告は出せる?
-
できません。


アフィリエイト広告は、ユーザーが広告をクリックして「購入」や「申し込み」を完了したことを、ページに埋め込んだ計測タグで確認して報酬を支払う仕組みです。
そのため、タグを設置できる自社のWebサイト(または商品販売・申し込み用の1枚のランディングページ)が必須となります。
例えば、以下のようなWEBページは、他社の管轄であり必要なタグをページ内に埋め込めないため、アフィリエイトができません。
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- au PAYマーケット
- メルカリ
- .ST(ドットエスティ)
アプリはできる
WEBサイトを持っていなくても、アプリがあるならアフィリエイト広告を出せます。実際に、アプリのインストールを成果地点に設定している広告主もあります。


引用元:afb - ASPは複数登録しても良い?
-
はい。ただしコストと管理負荷に注意です。
複数のASPに登録すれば露出は増えますが、その分「月額固定費」が複数社分だけかかります。
また、サイトに埋め込むタグが増えるため、ページ速度が遅くなるリスク(SEOへの影響)も考慮し、複数のタグを一括管理できるワンタグツールの導入を検討するのが一般的です。















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